早期退職優遇制度で上乗せ加算される金額は?また、社員の思考や選択肢は…
ピカリズムです。 以前、早期優遇退職に関する記事を作成しましたが、今回は実際にどれくらいの退職金(上乗せ)を貰えたかなど、具体的な話に入っていきます。
退職金上乗せ額はどのくらい?
おそらく、早期優遇退職の話がでた時に皆さんが一番気になるのは『結局、いくら貰えたの?』ではないでしょうか? 通常、上乗せ金額によって退職するか否か決める為、かなり重要ですよね。
過去の実績
※出典元:上記ひよこ様ブログより まず、おもしろい記事を見つけたので詳細は上記リンクから確認していただきたいんですが、この過去2年間の一人あたり退職金加算ランキングがすごくないですか? 味の素の4千5百万上乗せには驚愕ですね! 下位との差がありすぎて、レオパレスの300万 がかなり少なく感じてしまいます笑 上乗せ金を貰えるだけ有難いのに、この表を見て『俺の会社、こんな下だったの!?』と嘆いている方も居るかもしれません。 富士通のリストラ人数2850人も、エグいですけどね…。 さてさて、皆さんはどのくらいの金額が貰えるなら、進んで退職の道を選びますか?
個人差はどうやって決められるの?
そして、ひよこさんの表に記載されてる金額はあくまでも平均金額です。 私が勤めていた会社もそうですが、毎月の給料と同じ用に加算金も個人差があります。 毎月の給料の○ヶ月分が実際には多いようですが、この場合、役職が同じだとすれば60歳に近い人ほど退職金が高くなってしまいます。 前回の記事でもお伝えしたように、会社側からすれば50歳前後で収入の高い人中心に辞めてもらいたいわけですから、下表のような感じで金額設定されている会社もあるようです。 この表はあくまでと私がイメージで作成したものですが、色が濃いところに居る方ほど退職金が大きい…という事です。 年齢(横軸)で見ると真ん中の50歳前後が退職金が高く、役職(縦軸)で見ると位の高い人ほど高額となります。 ちなみに、薄茶色と濃い茶色の差は1000万ほどある会社もあるようです笑
私が実際に貰った額
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面談の内容は?
続いて、面談の内容はどんな感じかといいますと… 残って欲しい人材には『残って貰いたい』と伝え、逆に辞めて欲しい人材には遠回しにクビを宣言していたようです。 対象者の中では1番若くて働き盛りの40歳であっても『今の場所には居れないと思っていい』『他で活躍出来る場を探す事を勧める』のように言われ、途方に暮れた社員も居ました。 逆に、50歳であったとしても優秀な人材には『残ってくれるよな?』と、引き留められた人も居ます。 つまり、会社として『○人リストラで50歳を中心に』という大きな枠組みがあるものの、あくまでも能力に応じて最初から選別されている…という事です。 確かに退職するか否かは最終的に自分で選べるとはいえ、事前に選別された面談を実施され、ある程度はレールに沿った回答を誘導されているのが現状です。
辞める人の考え
では、この早期退職で辞める道を選んだ人の思考はどうだったかというと… ①これはビジネスチャンスと捉えるべきだ ②元々辞める事も考えていたから、丁度よかった ③条件次第と思ってたら、思ったより好条件だったから辞めよう ④辞める気は無かったけど、予想以上の退職金を貰えるから思い切って辞める事にした ⑤辞めたくなかったけど、戦力外通知を受けたから仕方がない 大きく分けるとこの5つですね。 皆さんならどうですか? ①②は、会社にかなり嫌気がさしてるか、何かしらの野望…まではいかなくても、将来を見て何か考えてる人なので、ある意味ラッキーですよね笑 ③は現金ですね笑 でも、多かったですよ、③の人…。 ④⑤は自分の意思ではない決断を下しているので少し心配ですね。 自分に『辞めた方がいいかな…』『辞めるしかないか…』と自分に言い聞かせている状態なので、何かあった時に後悔してしまわないか心配です。 余談ですが、転職経験のある人は比較的すんなりと辞める道を選んだ人が多かったです笑
辞めない人の考え
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逆に、辞めなかった人の考えは、以下の5つだと思います。 ⑥家族やローンがあるから、俺は何を言われてもこの会社にしがみつく ⑦今の収入を失うのが怖いから辞められない ⑧家族に反対されたから ⑨この歳で新しい仕事なんて出来ない ⑩残ったら地獄だが、辞めたらもっと地獄だから ⑥は、腹が座ってます。会社からどんなひどい事を言われても『自分は残って頑張ります』と答えるのは、かなり勇気が居る事です。 この決断は、私は個人的に素晴らしいと思います。 ⑦⑧は、守るべきモノが明確にあるからでしょうね。転職した場合、年齢的にも給料が高くなる事はまずあり得ませんから、当然の選択だと思います。 ⑨⑩は、外に飛び出したい気持ちはあるけど、まだ見えぬ世界が怖い場合の選択肢だと思います。しかし、言ってることは間違いないと、私は思います。
私の考え
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最後に
ちょっと生々しいところもありましたが、これが早期退職の実情です。 最後に、これから早期退職優遇制度で悩む方へお伝えしたいんですが、辞めるか残るか悩むんであれば、辞めない方を強くお勧めします。 ・コロナ禍で仕事が減っていく中、就職する自信はありますか? ・今の仕事より楽な仕事にありつけると思いますか? ・収入が落ちると同時に、生活水準を下げられますか? ・新しく仕事を覚える自信はありますか? ・転勤先で、20代の先輩のいう事を素直に聞けますか? 上記5項目全てに『はい』と答えられればいいんですが、正直、転職による明るい未来はほとんど無いと思います。 あとは、やはり起業して自らの商売を始めるか…ですね。 面談で上司に厳しい言葉をかけられても、周りに同調しなくても構わないので、自分自身の本音の部分としっかり向き合って下さい。 そして、後で自分が決めた進路を他人や会社のせいにする事の無いようにしましょう。